この夏、小学校1年生の息子が、飛行機での一人旅デビューを果たしました。
「まだ6歳だけど大丈夫かな?」「ちゃんとサポートしてもらえるのだろうか?」など親の心配は尽きないですが、本人は新たなチャレンジに胸をワクワクさせながら、ニコニコでボーディング!泣くこともなく、目的地まで1人で行けたようです。
このような飛行機での一人旅は、日系エアラインの国内線で行われているサービスを利用しています。今回は、「飛行機での子どもの一人旅サービス」についてご紹介します。
今回は、国内線についてです!国際線について知りたい方は各エアラインのHPをチェックしてみてくださいね。
- 子どもを1人で飛行機に乗せたい!
- 子どもの一人旅サービスが気になる♡
- 子どもの冒険心を育みたい!
各航空会社で展開中!子どもの飛行機一人旅サービス
子どもの飛行機一人旅サービスは、さまざまな日系エアラインの国内線にて展開しています。今回の記事では、各エアラインがどんなサポートを行っているのかご紹介します。
まず、調べたところ、国内線では以下9のエアライングループが子どもの一人旅サポートサービスをしていました!(2024年8月現在)
サポート内容はそんなに大きく変わりませんが、それぞれサービスの名称などが違うようです。
- ANA(全日本空輸)グループ
- JAL(日本航空)グループ
- スカイマーク
- スターフライヤー
- AIR・DO
- ソラシドエアー
- スプリング・ジャパン
- フジドリームエアラインズ
- IBEX
子どもの飛行機一人旅サポートサービスの内容は?
細かくは各エアラインによって違いますが、おおまかな内容は以下です。
- 出発空港から到着空港までの係員のアテンド(地上では地上係員、機内ではCA)
- 機内でのケア
つまりは、出発空港から到着空港まで、子どもが1人で移動できるようにエアラインの方々がサポートしてくれるというサービスです。
出発空港では、基本的にお見送りの保護者が搭乗ゲートまでアテンド。お見送りの保護者は搭乗しないものの、一緒に保安検査場を通れます。
搭乗の際は、地上係員、あるいはCAが必ず機内まで連れて行ってくれるので、保護者は搭乗するところまでお見送り可能です。
機内では、CAがかなり手厚くサポートしてくれます。
当日の体調や普段耳が痛くならないか、などを確認してくれて、座席周りについても個別に案内。
エアラインによっては、おもちゃのサービスも!
到着地では、CAから地上係員に確実に引き継ぐので、到着地で待つお出迎えの保護者に会うまで子どもが1人で行動することはありません。とっても安心ですね!
子どもの飛行機一人旅の予約方法は?
予約方法は各エアラインによって違いますが、WEBでできるエアライン、電話が必要なエアラインなどさまざまです。各エアラインのHPで確認してみましょう!
子どもの飛行機一人旅当日の流れ
ここでは、子どもの飛行機一人旅当日の流れをお話します。今回は、息子が実際に利用したJALの流れに沿ってご紹介しますが、各エアラインによって違う部分もあると思うので、ご理解いただけると幸いです。
昨今、飛行機のチェックインはWEBやアプリでできるようになっていますが、子どもの飛行機一人旅サービスを利用する場合は、空港でチェックインする必要があります。少し早めに空港に向かいましょう!
JALの羽田空港の場合は、「SPECIAL ASSISTANCEカウンター」という乳幼児や車イス旅客など、特別なお手伝いが必要な方向けのチェックインカウンターで行います。
JALの場合、チェックイン時に申込書への記入が必要になります。子どもの氏名や年齢、見送りの保護者およびお出迎えの保護者の氏名や連絡先、そして子どものこと(耳が痛くなりやすい、乗り物しやすい、特別に伝えたいこと)などを記入します。なお、こちらの申込書作成は自宅でWEBでも可能です。
搭乗チケットを発行していただき、CAへの引き継ぎや、お出迎えの保護者の方への書類などを全て首からかけて準備OK!
お見送りの保護者が保安検査場を通れる証明書もこちらで用意していただきます。
チェックインする荷物があればこの後に預けに行きましょう!
子どもと一緒に保安検査場を通過します。
子どもの一人旅の場合、他のお客様に先駆けて搭乗します。そのため、搭乗ゲートには早めに行っておくと◎。
子どもが搭乗する様子を見守って、いざ飛行機が出発です!
到着地の空港では地上係員が到着ロビーまでアテンドし、お出迎えの保護者に確実に引き渡してくれます。子どもたちのワクワクの一人旅が完了!
一点、ラウンジの利用については、保護者が有資格者であっても搭乗する子ども本人に資格がない場合は利用不可とのことでした。お子さんが有資格者であれば、搭乗前にラウンジで過ごすのも良さそうですね!
お子さんと一緒にチェック!搭乗前の準備
お子さんが機内で快適に、かつスムーズに過ごせるよう、飛行機に搭乗する前に準備を終わらせておきましょう。
トイレは搭乗前に終わらせておく
長いフライトであれば、機内でお子さんがトイレに行くこともあるかもしれませんが、搭乗前には必ずトイレを済ませておきましょう。
時間帯や空港によっては、出発しても離陸まで時間がかかる日があります。また、天候不良で、離陸してもなかなかシートベルトサインが消えないということも。シートベルトサインが点灯している間は席を立ってお手洗いに行くことができないので、さまざまな状況を考え、トイレは搭乗前に済ませておくと安心です。
機内持ち込み手荷物は整理しておく
お子さんが機内に持ち込む手荷物は、「機内で使わないもの」と「機内で使うもの」に分けておくのがおすすめです。「機内で使わないもの」は座席上の収納棚にしまって問題ないですが、「機内で使うもの」を座席上の収納棚に入れてしまうと、取り出すタイミングがない場合もあります。
お子さんが機内で使いたいアイテム、飲み物、お菓子、本などがあれば足元の収納スペースに入れておくと◎。
搭乗前のオレンジジュースは避けるとベター。空腹すぎるのもNG
とくに乗り物酔いしやすいお子さんの場合、搭乗前のオレンジジュースは避けておくのが無難です。オレンジジュースなどの柑橘類は胃を刺激しやすいので、飛行機で酔ってしまうとより吐き気を増長させてしまう可能性があります。
また、空腹すぎるのも乗り物酔いの原因になりやすいので、搭乗前は軽く何か食べておくのがおすすめです。また、乗り物酔いを防止するために飴やグミをお子さんに持たせておくと◎。降下開始のタイミングで口に含んでいると、耳抜きもしやすくなります。
各エアライン別子どもの一人旅サポートサービス
ここでは、先ほどご紹介した9つの日系エアラインで実施している子どもの一人旅サポートサービスの概要をご紹介します。
✈︎子どもの飛行機一人旅をサポートしているエアライン
- ANA(全日本空輸)グループ
- JAL(日本航空)グループ
- スカイマーク
- スターフライヤー
- AIR・DO
- ソラシドエアー
- スプリング・ジャパン
- フジドリームエアラインズ
- IBEX
ANAグループ 「ANAジュニアパイロット」
ANAといえば「ANAジュニアパイロット」!私も小さい頃このサービスを利用して祖父母の家に何度も帰省しました。
- 対象年齢:6〜7歳の幼児(希望により11歳まで。12歳以上の付添人がいないお客様)
- 航空券を購入後、WEBにて「ANAジュニアパイロット」登録が必要
- 同意書は事前にWEBでの記入が可能
- TEL:0570-029-701
実際に搭乗するお子様向けに搭乗の準備から到着までが分かりやすくまとまっているページもありました!事前にお子さんと一緒にチェックしておくとさらに楽しさが増しそうです。
「めざせ! ひこうきキッズ★ プレインはかせとミッションクリア♪」ページ
機内ではお土産にANAオリジナルグッズをいただけます。
なお、日本エアコミューター運航便、天草エアライン運航便をご利用の際は、運航会社の基準にてのお手伝いとなるとのことです。
JALグループ「キッズおでかけサポート」
JALでは、「キッズお出かけサポート」と呼んでいます。こちらも私自身が小さい頃に何度も利用したサービスです。
- 対象年齢:6〜7歳の幼児(希望により11歳まで。12歳以上の付添人がいないお客様)
- 航空券を購入後、WEBあるいは問い合わせ窓口にて「キッズおでかけサポート」の申し込みが必要
- 同意書は事前にWEBでの記入が可能
機内ではお土産にJALオリジナルグッズをいただけます。
今回、実際に息子に「キッズおでかけサポート」サービスを利用しましたが、とても安心して利用できました!
スカイマークエアラインズ「スカイキッズ」
ピカチュウジェットが飛んでいて、子どもにも大人気のエアライン・スカイマークエアラインズ。「スカイキッズ」という子どもの一人旅サポートサービスを行っています。
- 対象年齢:6〜7歳の幼児(希望により11歳まで。12歳以上の付添人がいないお客様)
- スカイマークが就航する全国空港カウンター、または予約センターにて予約センターにて予約可能
- 同意書は事前にWEBでDLが可能。手書きで記入。
- TEL:0570-039-283
スターフライヤー「リトル☆コメット」
北九州を中心に発着するスターフライヤーの子どもの一人旅サポートサービスは「リトル✩コメット」。名称もかわいいですね!
- 対象年齢:6〜7歳の幼児(希望により11歳まで。12歳以上の付添人がいないお客様)
- SF CALL CENTERにて「リトル✩コメット」利用の旨を連絡
- 申込書及び誓約書は空港カウンターにて記入
- TEL:0570-07-3200
AIR・DO「エア・ドゥキッズ」
北海道を中心に発着しているAIR・DOでは、「エア・ドゥキッズ」という子どもの一人旅サポートサービスを実施しています。
- 対象年齢:6〜7歳の幼児(希望により11歳まで。12歳以上の付添人がいないお客様)
- 予約後、予約・案内センターにて電話のうえ利用の旨を連絡。
- 申込書はWEBにてDLおよび記入可能
- TEL:03-6741-1122(東京) / 011-707-1122(札幌)
ソラシドエアー「ソラシドキッズ」
ソラシドエアーで実施している子どもの一人旅サポートサービスは「ソラシドキッズ」です。
- 対象年齢:6〜7歳の幼児(希望により11歳まで。12歳以上の付添人がいないお客様)
- 予約後、予約・案内センターにて電話のうえ利用の旨を連絡。
- 申込書はWEBにてDLおよび記入可能
- TEL:0570-037-283
スプリング・ジャパン「ジュニアサポートサービス」
いわゆるLCCと呼ばれるエアラインでは子どもの一人旅サポートサービスを実施していないことが多いのですが、スプリング・ジャパンでは「ジュニアサポートサービス」という名称で実施しています。予約は必ず電話する必要があるので、ご注意!
- 対象年齢:6〜7歳の幼児(希望により11歳まで。12歳以上の付添人がいないお客様)
- 別途小児単独旅行手数料がかかります。
- インターネット予約はできないため、コールセンターに電話する必要あり。
- 申込書はWEBにてDL可能。手書きにて記入。
- TEL:0570-666-118
フジドリームエアラインズ「キッズ・ドリームサポート」
静岡県を中心に発着するフジドリームエアラインズでは、「キッズ・ドリームサポート」という名称で子どもの一人旅サポートサービスを実施しています。
- 対象年齢:6〜7歳の幼児(希望により11歳まで。12歳以上の付添人がいないお客様)
- 別途小児単独旅行手数料がかかります。
- 電話、またはWEBで予約後、コールセンターにてサービス利用の旨を連絡。
- 申込書はWEBにてDL可能。手書きにて記入。
- TEL:0570-55-0489
IBEX「キッズフライト」
IBEXでは、「キッズフライト」という名称で子どもの一人旅サポートサービスを実施しています。
- 対象年齢:6〜7歳の幼児(希望により11歳まで。12歳以上の付添人がいないお客様)
- 予約センターに電話のうえ、サービス利用の旨を連絡。
- 同意書はWEBにてDLおよび入力可能
- TEL:0570-057-489
エアライン共通の注意事項
子どもの一人旅サポートサービス実施において、各エアラインで共通している注意事項は以下です。
非常口前の座席の指定は不可
安全上の理由から、非常口前の座席への指定はできません。(各エアライン、事前の座席指定は可能な ようです!)
キッズケータイは電源を「完全オフ」にする
機内モード設定のないキッズケータイは、見守り機能を兼ねていることから基本的に電源が簡単に切れない様になっているそうです!そのため、搭乗前に電源を完全にオフする必要があります。
もしお子様がキッズケータイを普段から使用している場合は、「電源完全オフ」にして飛行機に乗ることを忘れないようにしましょう。
お見送り・お出迎え両方の保護者を手配
子どもの一人旅サポートサービスを利用する場合、お見送り・お出迎え両方の保護者を手配することを忘れないように気をつけましょう!
どちらも漏れなく確保できていないと、一人旅サポートサービスは受けられないのでご注意。
天候や状況によっては利用できないことも
例えば、大型の台風が来ていてフライトスケジュールが大きく乱れることが分かっているときなどは、一人旅サポートサービスを受けられない可能性があることも頭に入れておきましょう。
もちろんエアラインはオリジナルの出発地から目的地まで飛ばすことを基本としますが、どうしても目的地を変更せざるを得ないという状況が発生することもあります。
子どもの飛行機一人旅で一回り大きく成長!
親としては、子どもを1人で飛行機に乗せるなんてドキドキしてしまうかもしれません。しかし、これも子どもたちの成長の大きな一歩!
夏休み、冬休み、春休みなどの大型のお休みの時は、「1人でおばあちゃんとおじいちゃんに会いに行く」などのイベントも作りやすく、チャレンジするにはぴったりのチャンスです。
各エアラインがとても手厚くサポートしてくれていることもわかるかと思いますので、安心してお子さんのアドベンチャーを応援しましょう!
一人旅デビューを果たしたら、きっとお子さんもひとまわり大きく成長しているのではないでしょうか☺️