無痛分娩のリスク
聖バルナバ病院からいただいた資料によると、欧米では硬膜外麻酔による無痛分娩の安全性は確立しており、重い合併症が出現することは非常に稀だそうです。
とはいえ、どんな医療行為にもリスクはあり、無痛分娩にも必ずリスクはあります。
そのため、リスクを理解することはとても大切です。
私が産んだ産院では、事前に医師による説明会がありました。
無痛分娩を選ぶ場合は、そのようにメリットだけではなくリスクもしっかり説明してくれる信頼できる病院を選ぶことも大切です。
無痛分娩によって起きる可能性のある症状として、分娩遷延(分娩が長引くこと)、血圧低下、徐脈、吐き気、嘔吐、頭痛、発熱、局所麻酔中毒症状、排尿障害、かゆみ、神経障害などがあるそうです。
また、より発生頻度の少ない合併症として、心停止、痙攣、神経損傷、硬膜外血腫、硬膜外膿瘍などが起こることはないとも言えません。
幸い私は特に何も症状はありませんでしたが、排尿に関しては麻酔が入っている間はできなくなるので、尿道に細い管を入れてもらっての排尿でした。(これは、皆さまそうなると思います。)
そして、聖バルナバ病院では、しっかりと母体と胎児の状態をモニターしていただいたので安心でした。
また、分娩ではないですが、最近手術をした妹は、麻酔が体質に合わずに吐き気、嘔吐、頭痛がひどかったと言っていました。
麻酔が体質に合わないリスクや、その他様々なリスクがあることも理解して、無痛分娩をするかどうか考えましょう。
無痛分娩は全員できるの?どうやって最終決定するの?
無痛分娩を申し込んだからと言って、全員が無痛分娩をできるかどうかは分かりません。
妊娠経過を考慮し、問題がなかった場合は無痛分娩をすることができます。
例えば、逆子ちゃんの場合は帝王切開になるため、無痛分娩ができません。
聖バルナバ病院では32週ごろの妊婦健診での妊娠経過によって、無痛分娩ができるかどうかの最終判断となりました。
無痛分娩のスケジュール
無痛分娩の場合、計画入院か、陣痛または破水を迎えてからの入院かによって対応が変わる産院もあります。
産院によっては、計画入院の場合は麻酔を入れられるけど、もし計画入院日より先に陣痛が来てしまった場合は麻酔を入れられませんということも。
また、陣痛が来てしまった日が週末や祝日の場合は麻酔の対応ができません、という産院もあります。
聖バルナバ病院は、計画入院か陣発入院かを前もって選ぶことができました。
また、計画入院だったとしても、入院日より先に陣痛が来てしまった場合でも麻酔を入れてもらえました。
ただ、夜間に病院に行った場合、朝まで処置ができず、朝までは陣痛の痛みと戦いました。
場合によっては、朝までにお産が進んでしまうと、麻酔を入れても効果が得られないまま分娩となることもあるそうです。
無痛分娩ができる病院の選び方
無痛分娩をしたいと思っても、すべての産院で無痛分娩ができるわけではありません。
また、大事なのは信頼できる病院かどうか、です。
つまり、安全への体制は整っているか、何かあった時に大きな病院への搬送がされるか、リスクへの説明があるか、などは確認しましょう。
私が聖バルナバ病院を選んだ理由は、
- 安全のため、1週間で無痛分娩を受け入れる人数を制限している完全予約制
- 医師からの説明会への参加マスト
- 32週ごろの妊婦健診において無痛分娩の説明あり
と、無痛分娩における安全の体制、リスク管理がしっかり整っているところにありました。
不安なことは妊婦健診で気軽に質問もでき、とても心強かったです。
無痛分娩はしっかり理解して申し込む!
無痛分娩にはメリットもあり、リスクもあります。
これから出産を迎える方は、ぜひその両方を事前に調べ、理解してから決めてくださいね。
個人的には、無痛分娩にしてよかったと思いますが、友人から相談を受けた場合も、良い面だけを伝えないように気をつけています。
次回は、実際の無痛分娩の当日の流れなどをお話します。