約8時間のフライトを経てハワイに到着!早く空港を出て、ハワイの海を見に行きたい♡と思ったら、入国審査が長蛇の列…。そんな経験ありませんか?
特に、アジアからのハワイ便は到着時刻が重なるため、タイミングが悪いと何便もの乗客が一緒に入国審査の列に並ぶことに…。
長い時は1時間くらい待つということもあり、子連れにとってはしんどいですよね。そこで、今回はハワイでの入国審査を格段にスムーズにしてくれるアプリ「MPC(モバイルパスポートコントロール)」をご紹介します。
今回のハワイ旅で実際に使用してみましたが、入国審査で列に並ぶ必要がなくストレスフリーでした!ぜひ参考にしてみてください☺️
- 子連れハワイに行きたい!
- ハワイでの入国審査の時間を短縮したい!
- 最新のハワイ情報を知りたい!
子連れにこそおすすめ!MPC(モバイルパスポートコントロールアプリ)とは
MPC(モバイルパスポートコントロール)は、米国国境警備局(CBP)が提供するアプリサービスです。事前にアプリをダウンロードし、アメリカへの渡航情報や税関申告を入力することで、入国審査をスムーズに行えるのがポイント!
今回はハワイで利用しましたが、ハワイ以外のアメリカのさまざまな空港での入国時に利用できます。(利用空港は限られます。)
MPCがあれば、通常の入国審査レーンではなく、MPCレーンに並んで、ペーパーレス、かつ時短で入国審査が叶います。実際、今回のハワイ渡航では通常の入国審査レーンはかなりの長蛇の列でしたが、MPCレーンはほぼ人がいませんでした。私たちがレーンで待ったのは5分程度。入国審査時はパスポートを見せるだけで、特に何かする必要もありません。入国審査はシンプルかつスムーズに進みました。
アプリは無料でダウンロードできて、対応言語は英語のみ。入力も英語で行います。
子連れでも使える!? MPC(モバイルパスポートコントロール)を利用できる人は?
- 米国市民(U.S. Citizens)
- 米国永住者(Lawful Permanent Residents)
- カナダ国籍のB1/B2ビザ保持者(Canadian B1/B2)
- ESTA保持者かつESTA認証による渡航が2回目以上の人(Returning Visa Waiver Program Applicants)
2024年9月現在、MPC(モバイルパスポートコントロール)を利用できるのは、上記4条件のどれかに当てはまる人のみです。そして、日本人旅行者は基本的に④にあたります。
ここでポイントとなるのが、ESTA認証による渡航が2回目以上という点。MPCの公式サイトでも、Returning Visa Waiver Program Applicantsとあるように、ESTA認証での渡航が初めてという方は利用できません。
子連れハワイの場合を整理すると、以下で利用可否が分かれます。
- 親・子ども共に、ESTA申請でのハワイを含むアメリカ渡航が2回目以上
- 親・子ども共にESTA申請でのハワイを含むアメリカ渡航が初めて
- 親はESTA申請でのハワイを含むアメリカ渡航が2回目以上だが、子どもは初渡航
家族で行く場合は、ご自身がどのパターンに当てはまるのかを確認して、MPC(モバイルパスポートコントロール)が利用可能かどうかチェックしましょう!
MPC(モバイルパスポートコントロール)の使い方
ここでは、実際のMPC(モバイルパスポートコントロール)アプリの使い方を説明します。アプリは英語表記だけなので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
また、渡航前に行うこと、到着後に行うことがあるので、そのタイミングも知っておくと◎。
- 渡航前:アプリをDL
- 渡航前:渡航情報・税関申告等を入力
- 到着後:写真撮影+Submit(※通信環境が必要!)
- 到着後:MPCレーンに並んで入国
アプリをDL(渡航前)
まずは、MPCアプリのDLからスタート!APP Storeで「MPC」あるいは「Mobile Passport Control」と検索すればアプリが出てきます。
アプリのDLは出発前に余裕を持って、早めにやっておくのがおすすめです。
渡航情報を入力
アプリで入力する渡航情報は以下。入力方法などを工程に沿ってご紹介します。
- 渡航方法(飛行機?船?)
- 入港地
- 同伴家族情報(3名までOK)
- 税関申告
- 渡航目的(ビジネス?レジャー)
まずは、アプリを開き、「New Submission」をタップして渡航情報の入力をスタート。次に、渡航方法を聞かれるので、「✈︎ Airplane」を選択します。ほとんどいないかとは思いますが、アメリカに船で入国するよ!という方は「Cruise Ship」を選択すればOK。
次に、入港地を聞かれるので、入国する都市(空港)を選択。この際、ホノルルであれば「Daniel K. Inoue International Airport」が正式名称になるのですが、「HNL」と入力すると自動選択してくれます。
次に、同伴家族情報(3名まで)を入力します。代表者のみがMPCアプリをDLして、家族情報を入力すればOK。今回私と息子は関空から、夫は東京からと現地集合したので、私は息子の情報を入力して2人で入国しました。
「Security Notice」は最後までスクロールしてAgreeをタップすると次に進めます。
そして、ここからは税関申告の質問に回答。Question1からQuetion6まであるので、Yes / Noで回答しましょう。
- Do I (we) have any commercial marchandise?
商業用品の持ち込みはあるか? - Am I ( are we ) transporting currency or monetary instruments equal to greater than $10,000 U.S., or foreign equivalent, in any form?
$10,000以上あるいはそれ相当の通貨持ち込みがあるか? - Do I (we) have any articled to declare that were acquires abroad and are being brought into the United States in excess of the duty free exemption? The duty free exemption is normally $800 for U.S. residents and $200 for flight crew members.
免税範囲を超えるアイテムの持ち込みがあるか?(免税範囲はアメリカに住んでいる人は$800、乗務員は$200) - Do I (we) have any fruits, vegetables, plants, seeds, food, insects, meats or meat products, dairy products, animals or animal/wildlife products, snails, soil (examples include fruit, beet, cheese, alive animal, or any plants)?
フルーツ、野菜、植物、虫、肉、肉製品(エキスも含む)、乳製品、卵、動物製品、土などの持ち込みはあるか? - Have I (we) been close to livestock (such as touching or handling) or visited a farm/ranch/pasture outside the United States?
農場などへの訪問履歴はあるか? - Do I (we) have any disease agents, cell cultures, or biological research material?
病気や感染症にかかっていないか?
税関申告の質問は、ざっと上記のような内容です。通常の観光旅行の場合は、基本的に全ての質問にたいしてNo. の答えになるはずです。子連れハワイの場合、食品を持ち込んでいる場合があるかもしれませんが、エキスも含む肉製品の持ち込みは禁止のため、カップヌードルやカレーの持ち込みは要注意!
次に、渡航目的をBusiness/Pleasureのどちらかから選択します。通常、旅行の場合はPleasureを選択。間違えると入国審査時にややこしいことになるので、ここは注意して選択しましょう。
申告内容を再度確認して、保存。これで、渡航情報入力は完了!
到着後に、再度アプリを開くと、「Have you arrived at Danile K. Inoue International Airport?」とメッセージが出るので、「Yes, Submit Now」を選択。すると、顔写真撮影を求められるので、セルフィーで撮影します。帽子やマスク、サングラスなどは外し、明るくシンプルな背景で撮影してくださいとの注意点が出るので、確認して撮影。私は機内で撮影しましたが、特に問題なしでした!
撮影とSubmissionの際には通信環境が必要なので、到着後すぐにモバイルデータやWi-Fiに繋げるように準備をしておきましょう。
私はahamoユーザーなので、到着後すぐにモバイルデータに接続しています!
入国審査上に着いたら、通常レーンではなくMPCレーンに並びます。今回のハワイでは、MPCレーンに並んでいるのは数名だったので、私と息子がレーンで待ったのも約5分程度でした。
入国審査ではパスポートを提出し、顔写真の撮影があったのみ。MPCアプリも完了画面を常に見せられるように準備していましたが、私の場合は求められることはありませんでした。特に質問されることもなく、スムーズに入国完了!まだ少し眠い息子と長時間並ぶのは大変なので、MPCを利用しての入国はとても簡単で便利でした。
MPC(モバイルパスポートコントロール)アプリを使う際の注意点
- ESTA認証でのアメリカ渡航が初めての場合は使えない
- 全て英語表記
- 空港到着時に通信環境が必要
今回実際に使ってみて気をつけたい注意点は、上記3点です。
まず、ESTA認証でのアメリカ渡航が初めての場合は使えないため、家族に1人でもアメリカ初めての人がいると残念ながら使えません。
また、操作自体はとてもシンプルですが質問内容含めて全て英語表記。慣れていない方は大変かもしれません。
そして、SIMカード(e-sim)、モバイルWi-Fi、ahamoやSBで到着後すぐに通信環境が整うなどの条件を満たすことも必要です。ホノルル空港にもフリーWi-Fiはありますが、接続に少し時間を要するので、自分で通信できるようにしておくと素早くできて安心!
以上の注意点はあるものの、利便性とメリットの方が大きく上回るのではないかと思います。
MPC(モバイルパスポートコントロール)アプリで子連れでもハワイへスマートに入国!
せっかくなので、ハワイに到着したらすぐに空港を出てすぐに次の目的地へ行きたいですよね!だからこそあると便利なのがMPC(モバイルパスポートコントロール)アプリ。注意点はあるものの、メリットや利便性が大きく上回るので、とってもおすすめです。
子連れこそ、スマートでストレスフリーな入国が叶うので、対象ユーザーであればぜひ渡航前にアプリをDLしてみてくださいね。